お断りします

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先日、昨年手相を拝見した依頼主に、買い物の途中でお会いした。

依頼主は、悩み事があって、天然石のブレスレットも依頼してくださった。

お元気そうだったが、ブレスレットは身に着けていらっしゃらなかったので、「調子はいかがですか」とお尋ねしたところ、「今、私の周りに天然石はないんです。すべて他人に譲りました。そういうのに頼らないで生きていこうと決めたんです」というお言葉で、その人は次の段階に進んでいるのだろうと思われる。その方は手相を拝見したとき、聞いたところによると、それまで手にした天然石などは、不要になるとゴミ箱に捨てていたという、ワイルド(バチアタリ?)なお人だったのである。

今回は他人に譲ったと聞いて、安堵した。

その人にとって、石は願いを叶える「物」であって、「仲間」ではなかったのだ。遅かれ早かれ、手元から石は離れていったことだろう。

その人はこうも言った「私、手相は変わっていないと思うんだけど、また煉さんにみてもらおうかナ」

「あ、では、お断りします」と私。

手相が変わっていないのなら、見る必要ないではないか。だって私は「手相見」だから。その人は以前、困ったとき、迷ったとき、プチメールを何度か送ってきて、私もマメに返信した。

そのとき こうも言った「煉さん、お客さんを選んだほうが良いですよ」

そのとき、苦笑したのを覚えている。

私が良かれと思って選んだ石や、返信が、彼女の身にならなかったのは、私の力が及ばずで、非難されてもしかたない。

私は、私を必要としている人にだけ、縁が繋がると信じているので、依頼主とのご縁がずっと続くとは思っていないので、依頼主からのメールもアドレスも、3ヶ月過ぎると消去している。

見料を頂戴するようになってから、たまに「カンタンに見てよ」という方に会うが、お断りしている。「未来を見る代償」を覚悟しているのに、さくっとなんて見れない。「カンタンに見れないの?」「そんなに考えなくてもいいじゃん」などと言われることがあるけど、それは天との「お約束」だからしかたない。

金曜日の朝から、急に背中の肩甲骨下あたりが痛み出して、思わず「脱皮中…?」という言葉脳裏をよぎった。

そうだ、現在私は脱皮中。

 

ren

手相見歴30年以上、同じく天然石愛好家です。

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