天使の現れ方2

最終更新日

今日の話は、天使の現れ方1」からの続きです。

無理を言って、近所の病院に入院した父ですが、右大腿骨骨折で、自然治癒には時間がかかるとの診察結果。

高齢者(当時65歳)だったことから、股関節の部分を人工関節に置換する手術を受けることになりました。

主治医の先生は、自分のほかに院外に応援の医師を依頼してくれました。手術までの数日間、骨折した父は、当然、寝たきりです。

母が介護に付き添いました。しかし、父の性格や、介護に不慣れな母は、排せつの介助がうまくできず、喧嘩してしまったのです。

母はすぐに、お手上げとなり、「総合病院に転院させてもらいたい。もう介護はできない」と私に言います。 母の介護がなければ、長期になるであろう入院生活は、無理です。

私は院長に、転院をお願いしました。

当然ながら院長は激怒しました。

そうですよね。救急車からの依頼に「完全看護は無理」と言って、断ったのに、無理を言って入院させてもらったのは当方です。

ですが、しかたありません。「お願いします」と頭を下げました。

「応援の医者も頼んだのに。転院の書類も書かない。手も貸さない。今すぐうちの病院を出ていけ」と言われたのです。

父は大腿骨骨折で、歩けません。それでも

「転院に救急車は使えないぞ。すぐに出ていけ」と院長は繰り返します。

母は「父の介護はできない」と繰り返し、父は「院長先生に謝れ」とこれまた激怒して私を責めます。

そのうえ、院長から指示された看護師さんからも「早く出て行ってください」の四重奏です。

仕方ないので、院長に再び、頭を下げました。

「先ほどは申し訳ありませんでした。父が先生にお願いしたいというので、手術してくださいませんか」

個人病院の院長は、王様です。一度怒った気持ちを収めるのはかないませんでした。

医師「病院を出ていけ」看護師「早く退院してください」父「院長に謝れ」母「もうお父さんの介護は無理」という声。

気分は四面楚歌です。

今なら、地元の役所に電話して相談するところですが、当時はそんな知恵も知識もありません。

困り果てた私は、地元の総合病院に足を向けたのです。

天使の現れ方3

ren

手相見歴30年以上、同じく天然石愛好家です。

シェアする