愛だけを残し

最終更新日

私が、手相を見ている町は、人口十数万の中程度な町で、某テレビ番組中で、再現ドラマが作られたときは「小さな町で、小さな町で」と何かにつけてナレーションされた。たしかに札幌や名だたる政令指定都市に比べたら、小さい町だ。

友達の友達は知り合いなのも珍しくない。

依頼者同士もつながりがある場合がある。

夫と妻、姑と嫁、兄弟、従妹、恋人同士。話を聞いていると、「やや、繋がっている?」と知り愕然とする場合もある。

依頼者の立場が違えば、見えてくる風景も違ってくる。

別れ話で悩んでいる二人の視点が、微妙にずれていたりすることもある。

「恋」と「愛」は違った風景を見せる。

自分の気持ち中心に物事をとらえるのが「恋」で、相手を思いやれるのが「愛」だと思う。愛にはさまざまな形がある。

やわらかいのか、冷たいのか。暖かいのか、熱いのか、固いのか。

恋は 恋愛モードに入っているので周りが見えずに暴走したりする。本能が動いているのだからしかたない。

対して相手の立場や将来を思いやることができるのが「愛」だ。

相談内容を聞いていて、示している手相と、本人の考えがズレていることもある。

そういう場合はたいてい、苦しむことになる。

苦しみのない人生は、喜びの手ごたえもすくないだろう。

 

流れ的には数年後に示されている別れや出会いのチャンス、言葉を変えると、それは自分の運命からのギフト。

「別れようか、迷っています」「この関係を続けようか、迷っています」。「別れたくないです」

迷っているなら、せめて、相手を憎む前に、「愛だけを残せるかどうか」を問うて自分の気持ちを見つめて欲しい。

ある男女が別々に手相見の相談に来たことがある。

何度か運気の流れを読んでみたところ、男性は彼女との関係修復を、試みてみるが、思いが届かなかったら幸せを願って彼女とは、別れます。と言った。

相手を思いやれるのなら、その縁はまだ、切れていない。まだ可能性がある。

人間には、感情がある。すがって、泣いて、説得して、それでもだめだったら…。

そのまま、中島みゆき氏の歌のようだ。

数年後にどのような運命の糸の先で、関わってくるかもしれない。

愛だけを残して欲しい。きれいごとだと思う。それでも。

憎しみに変わって思い出を、愛を曇らせる前に。

 

ren

手相見歴30年以上、同じく天然石愛好家です。

シェアする