以前、ブレスレットを依頼してくださった方が、「ブレスレットを失くしてしまったので、作って欲しい。できれば、手持ちの石を見せて、説明して欲しい」という申し出があり、少々戸惑いました。
私としては、依頼があって、卸さんに石を注文し、作成するのが主流だったので、在庫の石の数は多くない。できれば在庫は抱えたくない。そうは思っていても我が家には現金より、石が多い状態です。
この数ヶ月、一度に二点、三点とまとめて依頼してくださる方が続いたので、チリも積もれば…在庫が少々貯まっていたので、いつもは手相を拝見している某喫茶店で、お茶を飲みながら、説明をさせていただくことにしました。

宝石商のように、ケースに収まる大きさの石だけを見本として持参した。現在の在庫量のおよそ半分ほど…。

宝石を収納ケースは、友人のご主人の亡きお父様の形見です。
お父様は、石屋さんを自営されていたとか。不思議なご縁です。
持ち運びに便利ですし、絹張りの部分では、石の色がはっきりと映えて、他の石との組み合わせも確認できます。
天然石を収納している小さなケースは、グラスマーブルというお店の専売品です。
重ねて収納できて、見た目も美しいですが、なによりも機能的です。
このようなプロの使う品を、手に依頼主に石を説明する日がくるとは…。
最近の依頼は質の良い石を使うのに重点をおいており、ご予算との兼ね合いから6ミリサイズの石を使うことが多かったので、見本として持参できる石も、多数ありました。
石を前にすると、手相見歴より、石オタク歴の長い私は、説明にも熱が入ります。
依頼主は、当初「予算は三千円程度で」とおっしゃっていたのですが、直接石を見て、説明を聞いているうちに色んな石に興味を持たれたようで、ブレスレット3点と、ストラップを1点依頼してくださいました。
依頼主は笑って、私におっしゃいました。
「煉さんは、手相を見れるらしいけど、私は今のところ、見てもらうような悩みなんてないのよ」。
手相見に縁の無い、悩みが無いのが一番です。
でもプラスアルファなにか良い運気が欲しいと思ったときは、石に封じられたパワーというか、悠久の時間に想いを馳せてみることをオススメします。
初めての、天然石持参の営業というか、天然石講座? となりました。
機会があれば、また試みてみたいと思います。