
空を眺めていると、時々、天空の橋に見える美しく長い雲を見かけることがある。
先日、友人の贈り物にと私にストラップを依頼してくださった女性から御礼の手紙をいただいた。
「煉さんの作ってくれたストラップを友人に手渡したところ、大変喜んでくれました。彼女の笑顔が嬉しかったです。ありがとうございます」
短い文面だけど、こういうのを頂戴すると、私も嬉しい。
贈った相手にも、作った私にも心くばりできる人は、心に余裕があって、幸せの種をたくさん持っている幸せな人だと思う。
私自身、そういう心くばりができる人間ではないと思うから、意識して
「ありがとう」「嬉しい」「良かった」と伝えるようにしている。
伝えないと、伝わらないことも多いから。
こういう、他人とのコミュニケーションはひとつの技術であり、能力だ。
勉強ができて、難しい数式がいくら解けても、他人に「ありがとう」と言えない人間は、寂しいと思う。
人間関係がうまくいかない、陰口を言われて辛い、という相談をよく受けるが、そういう時は、わが身を振り返ってみる良い機会ではないだろうか。
悪気は無いけど、他人を傷つけることを話していないか。態度をとっていないか。
嬉しいことやありがたいことを、相手にきちんと伝えているか。
自分が変わらないで、相手に変えて欲しいというのは、どんなものか。
自分が世界の中心になっていないか。
悪いことばかりを考える想像力より、良い事を考える想像力が必要だ。
今までのやり方で、上手くいかないから、自分の考え方などを変えるのだ。
相手を変えるなんてことはできない。
「天然石のパワーを信じていませんから」と言われることもある。
もちろん、石は魔法使いではないので、石は石だ。
けれど、美しい石を見て、その石の存在した時間を感じ、美しさに心を癒されると
持つ人に力を与えてくれる。
石はさりげなく、心を励ましてくれる。
石を手にすることで、人は今までと違う心を持てる。
石を手にして、変われる、それは幸福な人だ。