古いものを整理していて、ふと思ったことがあったので、記しておくことにする。
子供の頃、私を苛めた同級生、私を貶めて叱責した教師、石をぶつけてきた上級生、
嘲笑した同僚、仕事を妨害した同僚…書きだしてみるとしょうもないくらい、色んなことに遭遇してますな。
でも、人間なんて、されたと同じくらい、他人にもしているものだ。。。し(と思っておこう)
お互い様ということで。
若い頃は、覚えていたはずの、相手の名前が思い出せないことに気がついたのは、最近のこと。
顔さえ、いつの間にかボヤけていた。
…加齢による記憶障害かと思ったけれど、もう恨むことも、ないから、自然と忘れ去ったのだと思う。
悔しい、悲しいという感情がぼ~んやり、残っているだけ。
それももう胸に迫ってこないから、事実として、かけらが残っているだけ。
もうどうでもいいことになったワケだ。
と、いうことは、ここ数年の、不快なことは、やがてはぼやけて忘れてしまうだろう。
忘れるということは、神様がくれた幸福と思える。
今は辛くて、悲しくて、「一生忘れない」と思ったことも、すべては時が解決してくれる。
もし、「忘れる」ということが存在しなかったとしたら、便利だけど辛いことだろう。
残酷だけど優しい、それが忘れるということ。
忘れてしまおう。
あなたから言われたこと、いろいろあったこと。
忘れて、もう一度昔のようにはなれない。
忘れて、なにもなかったことにする。
あなたがいたから自分があるという、きれいな言葉では隠さない。
以前のような仲にしっくり戻るということでもない。
ただ、あなたがいたことも忘れて、自分は自分であるだけだ。
思い出す時間も、もう必要ない。
それが、忘れるということだ。
手帳には、嬉しいことしか書き記さない。
嬉しいことや、ありがたいことだけを、いつまでも覚えていることにした。