
ペンダントトップは作ったことがあるけれど、ネックレスと言うのは初めて作りました。一見簡単なようですが、初めてなので手こずりました。
ターコイズというのは、とてもお値段が高いのです。
価格的にお安いのは混じり物(インクルージョン)が多くて、その風合いが好きと言われる方も多くいらっしゃいます。
また、混じりけがなくて、ブルー一色でインクルージョンがないもので有名なところでスリーピングビューティーというターコイズは、本当に高価で、3粒で数千円という、天然石ビーズと言うには高級品です。
宝飾品ですね。
ブレスレットと違い、ネックレスは40センチ以上の長さを必要とします。
アーティスティックワイヤーでつないで、数個、間にパールや水晶で飾り付ければ、それだけでも原材料のみ10,000円は越えます。
依頼主様が、
ターコイズのみ、ワイヤーではないものという希望だったので
今回は作成そのものよりも、原材料をそろえるのに、労力を使ったと思います。

ターコイズはチベット産。
丸玉ではなくて、ロンデル(楕円)でカット処理されています。
ネックレスを繋ぐ素材は、シルクコードを希望されたのですが、石の穴が小さくて、ビーズ針が使えずに、先日ご紹介した「切れにくいワイヤー」を使用しました。
そのため、とめ具の部分には4ミリの水晶玉を使用しました。
全長、56センチ。
金のチェーン部分は10K。ジョイント部分のU字金具、アジャスター部分と、カニカン部分は14KGFを使用しています。


アジャスターの先端には、アイオライトのマロンカットをつけてみました。
KGFとはゴールドフィルドといい、芯に真鍮素材にして14Kをコーティングした合金です。
メッキよりも金の部分が厚く、めったなことでは剥がれません。ゴールドの色はそのままにお値段がお手ごろ価格なので、ヨーロッパでは広く宝飾品に用いられています。
アジャスター部分は5センチ。最長61センチです。
アイオライトは日光の当たり方で色が3色に変わるといわれています。
和名 (菫青石) 川の底から見つかることが多く、サファイアに似ているところから、ウォーターサファイアの別名もあります。
バイキングが羅針盤の代わりにしたと言う伝説もあります。
アイオライトのヒーリングパワーは体内の老廃物を代謝し内側から美しくするそうです。
ターコイズは、歴史の古い貴石の一つで、旧約聖書にも記されています。
身につけると持ち主に危険が迫ると、色を変えて知らせると言う伝説があります。
旅行のときのお守りとしても用いられてきました。
ターコイズは水や汗に弱いので、浄化やお手入れにはお香や日光を用いてください。
このネックレスは 制作費込みで、今まで私が扱った品の中では最高額となりました。
部材を仕入れるときに、色々とあって、14KGFのチェーンやホック、マンテルなど数種も合わせて注文しました。
正直、在庫があるので、もしペンダントなど、希望される方はご相談いただけると、助かります。