
先日、天気がよろしくなくて、空には暗雲と白雲が拮抗していました。パラパラと雨がちらついたと思ったら、空には雨上がりのような虹が。
よく見ると、二重に虹がかかっています。
ダブルレインボーを見た人は幸福になるという伝説があるとか。暗雲を背にかかる虹もなかなか、不思議な趣があるものです。
手相を通じて、多くの人の運を読み取ってきた私ですが、数だけは見てきたので、他人様の幸、不運の「氣」も感じることができます。
先日は、バイト先の社員から、理不尽なあしらいをされて、久しぶりに、血管が切れそうになりました。
要約すると、いつも使う消耗品が在庫切れで、注文分が届くのが、私のスケジュールと合わなかった。締め切りのある仕事なので焦りました。
「なんとかなりませんかね~」とお願いしたところ
担当者は冷たいお言葉を呟かれました。
呟き…聞こえないと思ったのか?聞こえちゃったよ…。
担当者は最終的には自分のミスです、と認めて善処してくれ、おかげさまで、作業は間に合いました。
が、
認めるまでの対応が、社会人として残念!
心の中ではレッドカードです。(イエローカードは既にあった。)
まだまだ修行が足りないわが身を知りましたが、そこはそれ、亀の甲よりトシの甲、一段、高いところから見てみるとなかなか、考えさせられることも多かったです。
人間は、失敗をするものですが、失敗をした後の態度が、その人自身の運気をあらわすような氣がします。
失敗を隠す人、失敗の原因を他人に責任転嫁する人、失敗を潔く詫びる人…。
もう10年以上、昔になりますが、バイト先にQくんという大学生がいて、Qくんはうっかり
大切な顧客の注文品を、発注し忘れたことがありました。
商品が予定通りに来なくて、お客様は激怒。
当初、発注者はわからず、店内は大騒ぎ。
Qくんは、「自分が発注を忘れました。申しわけありません」とすぐに謝罪し、顧客のところにもすぐにお詫びに伺いました。
Qくんの担当した時間帯はとても、忙しい時間帯でしたので、その気になれば
「(担当者は)誰でしょうね」としらばっくれることも可能だったのですが
彼は
「人手が足りなくて」
「疲れていて、うっかり」等々、ひとことも言い訳をしませんでした。
お客様は「潔い」と褒めてくださったそうです。
Qくんは、大学生バイトの中では、一番礼儀正しくて、敬語も使いこなす、なんというか
立ち居振る舞いからして「デキルヤツ」だったのですが
就職難の時代にあっても、早々に内定をもらって、社会人になりました。
あるとき、職場の上司(男性50代)になにかと理不尽な要求をされているというBさん(男性30代)の手相を拝見したことがありますが、Bさん自身に問題は見られない。
職場でのやりとりを伺っていると、その上司は社長から信頼されていなくて、冷遇されているらしい。
その不満を、部下のBさんに当たっていたらしい、ということが透けて見えました。
不幸な人は、自分の不幸を周りに広げてしまう場合があるのです。
それも、自覚無しに。
自分の周りがうまく言っていないという不安や不満を、他人に当たって解消する、負のスパイラルに陥っているわけです。
失敗や不満を下手に取り繕うと、かえって他人には見えなくても良いものを見せてしまいます。
幸せな人は、幸せすぎて、不幸な人に鈍感な場合がありますけど、意地悪はしません。
自分が不幸だ、今、ウマく行っていない、と思ったら、原因は周りにあるのではなくて
自分自身の行動にある場合も少なくありません。
そして、それは、自分自身が何とかしたい!と気がつかなければ、手相見としては なんともして差し上げられない。
聖書で有名な一節に
「求めよ、されば与えられん」というのがありますが
自分から求めなければ、なにも好転しません。
それでも、できるのは、風水の技を使って、自分を守るぐらいです。
周りを変える事はオオゴトです。
私を手相見として見ている人から、時々普通の会話の後に
「あのとき×××と言われましたが…何かあるんでしょうか」とメールをいただくことがあります。
頼まれもしないのに、悪いことは言いません。(・_・)
不安にさせてしまうからです。
不安だけど、何とかしたい、と希望されたら、その時はお話します。
悪いことは無料で言えません。
これは、お金をいただく、いただかない、という表面的なことではなくて
悪いことを請われずに話して、不安にしてしまうことは、いたしません。
だいたい、あまり知らない人から
「あなたは××で、◆◆よね。それは…」なんて語られるのは
こころの準備もあるし、ありがたくないですよね。
必要とされていないのなら、どんな言葉も届かないと思うので。
また、受け入れる気持ちがないと、難しいです。
写真の黒い雲にかかる虹のように、
悪いところを知って、なお、改善するあるいは受け止める気持ちがあれば
大丈夫。
今、自分は、つらい。つらいけど、せめて人には優しくしよう、仕事をきちんとしよう…と思うことが、運気の分かれ目です。ツイテイナイと感じることは、ある意味チャンスです。
今回の血管が切れそうな件は、私の貴重な体験になりました。
運の良し悪しを推察する良い機会だったと思っています。
すべてのことには、意味がある。